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【SONY ピクチャープロファイル】浅く説明してみる PP0

当ブログで度々登場する単語「ピクチャープロファイル」について、そろそろ触れていこうと思います。

すごく浅く説明してみよう・・・いや、僕は知ったかぶりなので、こっそり勉強しながら皆さんと理解を深めていこうと思います。

赤いものを青だと説明することはないようにしますが、1なのに2だとか500だとか説明してしまうようなことはあるかもしれません。
つまり正確性に欠けることを予めご了承下さい。(汗)

どうも、きうまと申します。

今回は、「ピクチャープロファイル」について、ざっとこんなもんだくらいな内容になればと思いますので、他社ユーザーさんも「Sonyのカメラにはこんな機能があるのか、ふーん」ぐらいに思ってお付き合いいただければと思います。

「またピクチャープロファイルの話かよ、もうなんかブツブツができそうだ」と早速離脱しようと目論むくらい待望されていたあなた!
まあまあ、ちょっと待ってよと。
これシリーズ化するからもう逃れられんよと。



目次

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クリエイティブスタイル:ニュートラル



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ピクチャープロファイル:ガンマ Cine1 / カラーモード ITU709


「ピクチャープロファイル」とは

SONYのビデオカメラやスチルカメラに搭載されている映像の特徴・特性を調整変更する機能です。

詳しくは、以下にSonyさん公式のヘルプガイドのリンクを貼っておきますのでそちらも参考になさって下さい。

基本的にはこのヘルプガイドを参考に進めていきますので、照らし合わせてご覧いただくことで、僕が間違ったことを書いていても鵜呑みにする可能性が低くなるはずです。


helpguide.sony.net


対応機種についてですが、スチルカメラですとα7Sから搭載されました。
なので初代のα7やα7Rにはたぶん搭載されてないはずです。
なのでα7s以降の機種が対象となります。


そもそも「ピクチャープロファイル」を知ったきっかけ

てーあい先輩ことTiland α99 Mark2さんの書かれた記事を拝見して知りました。
なので、僕はα7IIを購入する前から「ピクチャープロファイル」なる機能が存在することを知り得たわけであります。
さも、自分が第一発見者であるかのように進めていくのは若干の後ろめたさがあるので、情報元をクリアにしておきます。


以下が当時の記事です。てーあい先輩、気に入った上でリンクを貼るなら無許可でも良しとのこと(だったと思う)ですが、お言葉に甘んじてしまい無断の非礼を前もってお詫びします。
dtr2008.blog32.fc2.com

ご存知の方が多いかもしれませんが、特にSonyのαやマイクロフォーサーズユーザーの方なんかで知らない人はモグリ認定できるくらいその界隈で超有名な写真ブロガーさんです。
もし万が一ご存知なければこっそりとリンクから立ち寄られてみて下さい。

ちなみに、「先輩」と呼称してはいますが面識もなければお声がけさせて頂いたこともないです。(僕はネットでもシャイなので・・・照)
しかし、僕がブログを立ち上げる前から存じ上げており、ブログを運営する上でお手本とさせて頂きました。そう言った経緯から、失礼であろうが何だろうが僕の中ではてーあい先輩はてーあい先輩なのです。
むしゅめさんはむしゅめさんなわけです。


話がそれてきたところで本題に戻します。


ピクチャープロファイルで出来ること

・ピクチャープロファイル=映像の調整機能
・撮影時に適用され、後で画像を調整するよりも映像の劣化が少ない
・静止画でも使用できる

冒頭で触れたように、ピクチャープロファイルで出来るのは、「映像の特徴・特性を調整変更」することです。

そして、その調整変更は撮影時に圧縮し保存する前の画像に適用されることで撮影後に調整変更するよりも映像の劣化を抑えることが可能だそうです。

「映像の特徴・特性を調整変更」とは具体的に言うと、「ガンマ」設定と「カラーモード」設定をそれぞれ基本となるものの中から選び、その組み合わせを元にその他の設定である「ブラックガンマ」や「ニー」などでコントラストを、「彩度」や「色相」や「色深さ」などで色味を、それぞれ数値を上げ下げし調整することで映像を組み立てていくことが出来ます。

ユニークなのはこの機能を静止画でも使用できるところです。

これを応用し、他社製カメラの写りに似せることも可能だと思います。(僕の目的ではありませんが)

手順としては、まず「ガンマ」設定と「カラーモード」設定を項目の中からそれぞれお好みで選び、その他の設定で数値を上げ下げし微調整を行う。

これだけです。

設定したパターンはPP1からPP9まで、つまり9個まで設定パターンが保存可能です。
※機種によってはPP1からPP6までだったりと保存可能数に違いが多少あります。

初期状態ですと、PP1からPP9まで「ガンマ」設定と「カラーモード」設定とを適した組み合わせでプリセットされていますので、メニュー画面からピクチャープロファイルを選んで頂き、PP1からPP9そしてPPoffの状態を切り替えながら映りの違いを確認することができます。
設定を任意のパターンにしたい場合は、各PPから適当に選び設定を変更することで任意の設定として保存されます。


「ガンマ」と「カラーモード」

まず「ガンマ」設定と「カラーモード」設定を項目の中からそれぞれ選ぶことから始まるわけですが、そもそも「ガンマ」ってなんだよ?おでんのネタかよ?となるかもしれませんね。僕はなりました。(笑)

ここで言う「ガンマ」とはガンマカーブのことを指し、ガンマカーブとはカメラが被写体から受けた信号(入力)を元に映像や画像として応答(出力)する、入力と出力の関係をグラフ化し曲線で表したものです。

このガンマカーブ(曲線)を変更することで映像のコントラスト(濃淡)を強くしたり、弱くすることが出来ます。

ピクチャープロファイルでは、「ガンマ」設定で選べる数種類のガンマカーブがそれぞれ異なる曲線形状をしていて、その中から好みのコントラストになるものを選んでベースとするわけです。

主なガンマ設定名称と特徴

※機種によって選択可能な種類が異なります

Movie
動画撮影の際にPPoffだと適応される場合と同じ標準のガンマカーブです。Stillに比べ暗部(黒いもの)に対してレンジ(写る範囲)が広くなり、明部(白っぽいもの)はより明るくなります。

Still
静止画撮影の際にPPoffだと適応される場合と同じ標準のガンマカーブです。普段写真を撮っている時の感覚に近いはずです。他のガンマカーブと比較してみると違いが一目瞭然ですが、黒いもの(暗部)に対してより暗く写ります。ハイコントラストで明暗がはっきりとした写りになるのが特徴的です。

Cine
名前の通り映画のような雰囲気になります。Movie同様に暗部に対してレンジが広くなり、更に明部のレンジも広くなります。
Stillに対して全体的に白濁したしたような、淡い写りになります。

ITU709
Movieと比べて何が違うのかよく分からない。(笑)
ハイビジョンTVの規格らしいけど、うーん。

S-Log2
撮影後の後処理を前提とした設定です。最近よく聞く・・・か、今後よく聞くようになると思います。
写りとしてはなんとも地味でコントラストの低い映像ではありますが、撮影後の後処理(グレーディング)を前提としており、この一見地味な写りの中には多くの情報が納められているそうです。
その多くの情報を引き出す為にグレーディングを行うと言うことですね。(個人的にはこの地味な写りも好きだったりしますが・・・)


S-Log2のように、情報量が多い映像なのになんで地味な写りになるんだと言う疑問が湧いたとすれば、その答えがすなわちガンマカーブへの理解に繋がるわけです。
その答えについてはまたの機会に説明したいと思います。
あと、機種や選択したガンマによってISO感度の下限値が変わりますので注意して下さい。


次に、「カラーモード」についてですが、上記のガンマ設定名称と同名のカラースタイルがあり、その中から好みの発色のものを選択しベースとします。


主なカラーモード設定名称と特徴

※機種によって選択可能な種類が異なります

Movie
ガンマがMovieの時に適した色合い。Stillに比べ彩度が高めです。

Still
ガンマがStillの時に適した色合い。

Cine
ガンマがCineの時に適した色合い。Stillに比べ彩度が低めです。

Pro
ガンマがITU709の時にソニー放送用カメラの画質に近い色合い。Movieと同じくらいの彩度です。

ITU709
ガンマがITU709の時に適した色合い。Movieよりも更に彩度が高めです。

白黒
彩度が0の白黒になります。

S-Gamut
ガンマがS-Log2の時に適した色合い。Cineよりも更に彩度が低めです。
S-Log2ガンマと同様に、色域に対して情報量が多く記録出来ます。



因みに、設定したガンマに適したカラーモードを組み合わせなければいけないなどの制限はないので好きなように組み合わせれば良いと思います。
ただ、僕が知る限りカラーモードでITU709なんかを設定すると、ぱっと見では鮮やかですが、色域が狭いのでよく見れば色潰れが起こっています。
後で後悔しないように、ある程度の知識は必要かもしれませんので、一緒に勉強していきましょう。

詳しい方がご覧の際は助言いただけると助かります。


それでは今回はこの辺で。



ご観覧ありがとうございました。
ほんならまただわ!



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