先月、とあるレンズを購入しました。
今回は、皆さんにとってすこぶるどうでもいい「僕がこのレンズを購入するに至った経緯」なんてのを書いていきます。
まあ、未来の僕が読み返して、「こんな風に考えとったんか」と思い返すための記録として書き起こしておきます。
「とあるレンズ」とか何を買ったのかもったいぶってますが、これは記事数の関係上なのでしょうがないのですよ。
僕にだって大人の事情と言うものがあるんです。
まずは、望遠ズームが欲しかった
僕が初めて買った望遠ズームレンズは、Tamuron SP AF70-200mm F/2.8 Di LD [IF] MACRO(SonyAマウント用)でした。
α7IIに純正アダプターを介して動作するか店頭で試し撮りをさせていただいた時に、初めて望遠ズーム越しの景色を見たわけですが、店の入り口から覗ける数十メートル先にいる人物が、夕方の日差しに照らされながら、わずかに人の形を残しつつ綺麗にボケていました。
「これはすごいな!」
と、その瞬間の感動や光景を今でも覚えています。
購入前は、「こんな焦点距離のレンズって一体何に使うんだろう?」と疑問に思っていましたが、使っているうちに、特定の被写体に限った用途ではなく、他の広角レンズや標準レンズで撮っているような、色んなものを望遠レンズで撮るとまた違った感覚があるものなんだと感じました。
普段近づくことが難しいものに寄って撮るだとか、人や動物を撮る時に、こちらを意識させない距離から撮影出来るので、自然な表情なんかも狙えます。
その辺りも望遠レンズの面白さのひとつですね。
しかし、このTamuron SP 70-200mm F2.8自体は同スペックレンズに比べて軽いほうではあるのですが、それにしても僕にはデカくて重かったです。
空を仰ぐようにカメラを構えると、ファインダーを覗く目にも負荷がかかって目ん玉飛び出そうでした。
M.Zuiko Digital ED 40-150mm F2.8 Pro
軽量コンパクトで高性能、おまけに利便性と防塵防滴を兼ね備えたこのレンズが僕にとっての望遠ズームの理想です。
www.kiuma-photogram.com
35mm換算ではありますが、F2.8通しで80-300mm相当の画角。
フードは取り外し不要のワンタッチで格納できます。
更に、専用のテレコン使用で×1.4倍になります。
誰だ!こんな怪物レンズを作ったのは!?
この怪物をフルサイズカメラで置き換えるにはどんなレンズが良いか。
それが現在までの課題でした。
Canon EF 135mm F2L USM
そして候補として選んだのがこのレンズです。
www.kiuma-photogram.com
これはこれですごく良いです。写りもサイズも満足しています。
ただ、135mmでは短い。
もっと遠くのものを大きく写したい。
それなら、200mmF2.8Lを購入するだとか、200mmでも短いのならCanon純正やKenkoから発売されているテレコンを使用するだとか、そう言った方向性はありだな。
そんな風に考えていましたが、ここで少し気持ちが変わりました。
心境の変化
最近、SONY Vario-Tessar T* 16-35mm F4 ZA OSSを使うようになって思うのは、撮影に没頭していると「別に単焦点レンズにこだわらなくてもいいかもなあ」と言うこと。
単焦点レンズは一般的にズームレンズと比べ光学性能に優れていると言われています。
僕も実際に比較してみてそうだと思うのですが、個人的には光学性能ばかりでなく、小型軽量にも作れるところにメリットを感じています。
小型軽量で高性能であるから望遠レンズにはCanon EF 135mm F2L USMを選んだわけです。
しかし、時間が経つとそこらへんの感覚が緩くなっていきます。
「ちょっとくらい重くてもいいんじゃないか?」
まあ、フルサイズですので、多少重くなるのはしょうがない。
だってフルサイズだもの。
むしろ、フルサイズにはちょっと大きいレンズのほうが似合うし、そんなに小型軽量にこだわるなら、ボディもα6500とかのAps-cでやったほうが理にかなっているよなあ。
小型軽量で高性能な単焦点レンズはそれはそれとして、持ち出すことが苦にならない範囲で、単焦点レンズ並みとはいかないまでもそれに近いレベルの光学性能さえあれば、もう少し凡庸性のあるズームレンズを選んだ方が良いな。
今まで画角に困ったって言う状況はほとんどないのですが、それでも出発前にふと「この画角では足りなかったらどうしよう...」みたいな不安にかられる時があるのですよ。
ズームレンズなら、その点は安心して持ち出せることとなります。
「旅行のついででも、散歩のついででもない、今日は写真を撮りに行くぞ」
そんな「写真を撮ることのみ」に没頭したい日には、光学性能や利便性や機動性などなど、色んな面で高水準にまとめられた、どんな局面でも楽しめるモチベーションを支えるカメラシステム。
それを僕はフルサイズに求めたわけです。
長くなりましたので次回へ続きます。
ご観覧ありがとうございました。
ほんならまただわ!