ひと昔は「神レンズ!」と賞賛され、今では「思ったほどじゃない、高いだけの普通のレンズ」と巷で叩かれているアイツが帰って来ました。
1年前に一度売却したのですが最近になって買い直しました。
僕は「神レンズ」と賞賛されている頃に、初めての単焦点レンズとして購入しました。
その後、このレンズとさよならしたのは「SONY Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA」を購入する前です。
その頃には、「α7II」と「E-M1」を使っていたので、Aps-cサイズのカメラを使うことは今後ないだろうと思っていたし、特別残しておきたいと思えるほどのレンズではなかったからです。
写りは悪くもないし、凄く良いと言うわけでもないです。普通です。
普通は言い過ぎか。良いです。
これは昔も今も変わらない僕の評価です。
まず誤解を避けなければならないのは、神レンズではないです。
これは過剰に期待を持たせてハードルを上げています。
昔のαEマウントレンズは、今より更にラインナップが貧弱だった中での話しですが、それでも過大評価です。
このレンズの魅力は寄れるところであって、写り自体が特別優れているとかそういった見方をするとがっかりするかもしれませんね。
「SONY Sonnar T* E 24mm F1.8 ZA」の魅力
α6300 + SONY Sonnar T* E 24mm F1.8 ZA
f1.8 1/640sec iso100
焦点距離24mm、最短撮影距離0.16m
同じ焦点距離でここまで寄れるレンズは他にないかもしれません。
被写体に寄れることは即ち、その分背景を大きくぼかせるわけです。
そして、f1.8と明るく、そこそこコンパクトなサイズで軽量。
鏡胴は金属製のシンプルなデザイン、ZEISSバッジが付いてて何かカッコイイ。
これがこのレンズの魅力です。
仮にフルサイズでも使えるならすごく良いレンズです。
もしくは、48,000円くらいで買えるならとても良いレンズです。
今叩かれている理由として、このレンズの性能に対して価格が高過ぎることが挙げられます。
価格が下がらないのは、「SONY Sonnar T* E 24mm F1.8 ZA」の価格を下げるレンズの登場がないからと言うか、ここら辺の広角レンズに関してSonyさんの開発がはかどっていないと言うか。
上位でも下位でも良いのですが、同じ焦点距離のEマウントレンズがないのが原因かなと思っています。
価格もレンズの評価に関わっているんだなぁとしみじみ思ったりしちゃっているんです・・・。
ただ、悪い点はこれだけです。他に欠点と思われる部分はないですね。
そう言った意味で、価格に目を瞑ってあげれば優秀なレンズです。
本題
α6300 + SONY Sonnar T* E 24mm F1.8 ZA
f1.8 1/400sec iso100
じゃあ、ここまで言っといて買い直したのはなぜだと言うお話しです。
ご存知の通り(?)僕は今、ジンバルを使っての4K動画撮影に熱中しているところなのですが、動画撮影においても35mmの画角で撮りたいなと言う思いからレンズ選びが始まるわけです。
Aps-cサイズの静止画ですと、画角を35mm換算するには焦点距離の1.5倍で計算しますが、4K動画撮影時(super35mm)では若干狭くなり約1.8倍で計算します。
これが正確な計算方法かどうかはわかりませんが、とにかく4K動画撮影をする場合はAps-cフォーマットよりも画角が狭くなります。
例えば焦点距離24mmのレンズをAps-cフォーマットで使用する場合は36mmの画角となります。そして、super35mmフォーマットで使用する場合には1.8倍の画角になるとすれば43.2mmの画角となります。
となると、はじめの35mmの画角を4K動画撮影でも使いたい云々とは話しが変わってくるよねそうだよねとお気付きになられるかと思います。
この時点において、僕がsuper35mmフォーマットになると画角が更に狭くなるといった事実に気付いていたかどうかは皆さんのご想像にお任せします。
とにかく、焦点距離24mmのレンズを探していたのだと。
画角がどうこうと言うのはどうだって良い話しだ。
結果は後からついてくる、うろたえるな自分よ!
α6300 + SONY Sonnar T* E 24mm F1.8 ZA
f1.8 1/640sec iso100
焦点距離24mmのレンズで写りの良いレンズは沢山あると思います。
中でも真っ先に思い浮かべたのは「Sigma 24mm F1.4 DG HSM Art」でした。
しかし、Sigmaさんの同シリーズである「Sigma 35mm Art」を動画撮影で使用していて思ったのは、AF時にフォーカスの移動距離が長いと「カコンカコン」音が鳴る。(それほど大きな音ではないですが)
MFで使う場合、フォーカスリングが硬めでリングを回すとブレる。(三脚を使う分には大丈夫でした)
そもそもAF-Cと絞り手動の組み合わせが選択できない。(以前の記事に詳細があります)
などなど、ジンバルを使っての動画撮影には向いてないと感じました。
ボディマウントと異なるマウントレンズをアダプタを介して付けると、使える機能に制限が出てくるので不便でしょうがないです。
スチル撮影では気にならなかったのですが、動画撮影では純正でもサードパーティー製でも専用マウントレンズを使って機能に制限のない状態が有利になると痛感しました。
つまり、レンズとボディの親和性が重要になるなこれはと。
ここでSonyさんにひとこと言いたい!
サードパーティーは仕方ない、しかし純正Aマウントレンズでも制限が出てしまうのはどうなんですか?
是非とも改善を希望します!
こちらからは以上です・・・(声震)
そこで「SONY Sonnar T* E 24mm F1.8 ZA」に白羽の矢が立ったわけですな。
Sony純正Eマウントレンズですので機能に制限なく安心して使えます。
軽量コンパクトなのでジンバルにも適応し易いですし、AF駆動音は極めて静かで素晴らしいです。
加えて前述の通りの魅力を持っていますので文句なし。
価格は・・・目を瞑り・・・迷いが出る前にAmazonの秘孔をつくのだ!
ほぉーあたぁー!
Amazon「お客様の注文は既に承った」
財布「あべしぃー!」
α6300 + SONY Sonnar T* E 24mm F1.8 ZA
f1.8 1/500sec iso100
「SONY Sonnar T* E 24mm F1.8 ZA」を使用した動画を貼っておきますので、よろしければそちらもご覧になってみて下さい。
ご観覧ありがとうございました。
ほんならまただわ!